こんにちわ、rekikakkunです。
前回の続きで、杉山城をご紹介致します。
15.杉山城(国指定史跡、続日本百名城)
4)杉山城探訪
前回の投稿時、杉山城を大手口から順に探訪し、
凄いな~と感動しながらも、パシャパシャと
普通に撮影していました。
しかし杉山城の魅力をまだ把握できていない
感じがして、5日後の埼玉探訪最終日に
再訪しました。
その時、堀底と土塁上を歩いてみることに、
ふと気が付きました。
(それが出来るという事に///)
2度目なので最低限の全体像が分かってて、
心に余裕が出来たからだと思います。
そこで2箇所ほど、堀底と土塁をピックアップ
して投稿してみます。
キーワードは3方向。。。😆
~馬出し郭付近から堀底を歩く~
下図右下の堀1から、馬出し郭と外郭の間の堀底を歩きます。
ただし、ここは地獄の進入路だったのです(@_@;)
ここから右に折れて振り返る。
杉山城を攻撃するには、通常大手門とその脇の空堀
からの攻撃侵攻になりそうですが、堀底を進むと
全ての堀底で、正面と左右の3方向から防衛攻撃に
さらされ、かつ先が見えない構造になっている。
⇒進むにも、戻るにも地獄が待っている・・・(@_@;)
今度は、守備側の視点で、土塁の上を歩いて戻ってみます。
(下の写真の土塁の上を、赤矢印に進みます)
現在も土塁の上を歩いて、堀底を伺うことが出来ますね。
あと馬出郭からも凄い構造が見れました(⌒∇⌒)
攻撃側と守備側の両方を体感、想像出来ます。😀
~本郭ー井戸郭、南二の郭 の空堀を進む~
今度はもう一つ堀底を廻って見ます。
下写真の赤線を進みます。
この堀底も正面と左右の3方向攻撃に
さらられることになりますね~。
極論すると、戻る方向の正面にも土塁があるので、
四方八方が正しいのかも(@_@;)
勿論他のお城もそうなるようにしてると思いますが、
この誰だか分からない杉山城の設計者は、
全部そうなるように徹底してる所に
特別感があります。
以上で堀底、土塁の探検を終わります。
⑬本郭 北虎口から搦め手を進む
最後に⑫本郭の北側の搦め手を進みます。
さらっと載せてますが、なかなかの遺構が残ってます。
いかがだったでしょうか?
杉山城の魅力を少しでも感じて頂けたら幸いです。
杉山城に行かれましたら、是非とも
堀底と土塁の上を歩いてみて下さい。
(ここまで安全に歩けて、見渡せるお城は
少ないと思います)
私的に感じたことは、
①折れ曲がりまくってる城。
堀、土塁が折れ曲がっていて、攻撃側は
先が見えず、防御側は横矢を掛け放題。
屏風折とも言われてるみたいです。
②大手口横の馬出し郭へ、ほぼ全ての郭から
援軍が届くように縄張設計されている。
馬出し郭による防御が、杉山城の大きな
コンセプトの一つと感じられます。
③高低差、郭を囲う堀土塁の外側にも、
堀土塁で2重防御。
④そしてそれらを存分に感じられる様、
見易く整備保存がなされていて、
現地の方々の熱意がとても感じられます。
(見え過ぎて保存が心配なくらい)
実は2回目の訪問は土曜日の朝で、城巡りが終わって
大手口へ戻って見ると、地元の保存会の方々が、
案内所を開設準備していました。
伺って見ると、座ってお茶でもどうぞと言ってくれました。
ところが、この日はとても風が強くて、掲示物等が風に
飛ばされたりしてたので、座るどころでは無くなり、
一緒に掲示物を支えたり、テーブルを運んだりと、
少しお手伝いをさせて頂きました。
当番で土日にOPENしてるとの事でしたが、
地元の方と触れ合えたのは、とても嬉しかったです。😀
以上で杉山城を終わります。
次回はせっかくなので、杉山城と同じ嵐山町にある
比企城館跡群の一つで、あの畠山重忠の館だったと
される菅谷館(すがややかた)等をご紹介致します。
ご高覧ありがとうございました。_(._.)_